いろいろな水中翼船

尾道〜瀬戸田〜今治 瀬戸内海汽船 おおとり模型
広島〜呉〜松山 瀬戸内海汽船 こんどる二号か三号
尾道〜松山 石崎汽船 明星
広島〜呉〜松山 石崎汽船 彩星
広島〜呉〜松山 石崎汽船 金星
新潟〜佐渡(両津) 佐渡汽船 ぎんが(JETFOIL)
東京(熱海)〜伊豆七島 東海汽船 セブンアイランド愛(JETFOIL)
博多〜壱岐〜対馬 九州郵船 ヴィーナス(JETFOIL)
博多〜釜山 JR九州高速船 ビートル五世(JETFOIL)
博多〜釜山 未来高速 コビー(JETFOIL)
コビーV(JETFOIL)
鹿児島〜屋久島 鹿児島商船 Toppy2(JETFOIL)
実験船 旧運輸省 テクノスーパーライナーF船型「疾風」

2種類の水中翼船

 「おおとり」など従来の水中翼船は「半没翼型」と呼ばれ、船体が傾くと傾いた側の水中翼がその分多く水中に沈み、両サイドの翼に発生する揚力の差によって自然に船体姿勢を復原力させる構造になっています。従って、船体の姿勢制御は、波によって翼に発生する復原力任せのために大変不安定で、微妙なコントロールはできませんでした。
 一方「ぎんが」のようなジェットフォイルは「全没翼型水中翼船」と呼ばれ、翼が全部水中に没するため、船体が傾いても復原力(揚力)に変化が生じません。復原力は、水中翼についているフラップを自動姿勢制御装置で動かすことによって、適切にコントロールされます。
 つまり、従来型水中翼船が波浪中での動揺を避けられないのに対し、ジェットフォイルは波浪中でも動揺せず、安定した走行が可能になったというわけです。

「ジェットフォイル」とは
 世界には、現在、36隻のジェットフォイルが就航していますが、そのうち21隻は米国シアトルのボーイング社の航空機製造工場で製造されました。この工場の中では、当時、ボーイング727、737、757も製造されていました。航空機のエンジニアが設計し、航空機の製造技術者が組み立てを行なったのですから、ジェットフォイルが航空機に類似している点が随所に見られるのも、むしろ当然かも知れません。
「ジェットフォイル」とは、この超高性能船舶を開発した米国ボーイング社が選んだネーミングで、現在は川崎重工の登録商標です。「ジェット」は、もちろん本船がジェットエンジンとウォータージェット推進機によって駆動されることからきており、一方「フォイル」とは、「鋭く、薄い翼」を表わす英語からきています。ボーイング社からジェットフォイルの製造・販売権を得た川崎重工は、この名前を引き継ぎ、現在は「川崎ジェットフォイル」として、製造・販売を行なっています。ちなみに本船は、正式には「ボーイング929」と呼ばれていました。ボーイング社は、航空機には707、727、737、747という具合に700番台の番号をつけ、船舶には900番台を使用していたのです。この「929」という番号も川崎重工に引き継がれ、現在では、「川崎ジェットフォイル929-137型」として製造されています。

 このデータは川重ジェイ・ピイ・エス株式会社のHPを参考にさせていただきました