1100形
1101〜1105号
全車廃車

元、神戸市電1100形

 この形式は1971年3月の神戸市電廃止に伴い、1100形全車を広島電鉄が購入したものです。1997年にプリペイドカードの機械を設置した時、出口が狭いため乗降に時間がかかる事や、他の車両に比べて収容力が劣りパワー不足でもあったことから廃車対象車種となり、急速に数を減らしていきました。この形式は写真のように全面広告電車としてよく使われました。
 最後まで残っていた1103号が、神戸市電和田車庫跡に建設された御崎公園に里帰りして保存されています。1105号は初代ハノーバー電車として活躍しましたが事故により塗装を1150形1156号に移しました。
 冷房化されるまで車内天井灯は客席(両ロングシート)の真上あたりに隙間なく配置されており(おそらく30w型蛍光灯だったと思います)、車内がとても明るかった記憶があります。
1101〜1105号
製造所 神戸市交通局長田工場(1101-1103号)
川崎車両(1104,1105号)
製造年 1101〜1103号:1954年6月
1104・1105号:1960年6月
広電車歴 1101号:
 1971年11月8日〜2000年3月31日廃車
1102号:
 1971年11月20日〜2000年3月31日廃車
1103号:
 1971年11月26日〜2003年3月廃車
1104号:
 1971年11月20日〜2000年3月31日廃車
1105号:
 1971年11月2日〜2001年2月24日廃車
構造 半鋼製ボギー車
※「広島の路面電車65年」では全鋼製となっている
定員 80人(座席:36席)
全長 12.70m
全幅 2.438m
全高 3.650m(1101-1102号)
3.684m(1104,1105号) 
編成出力 38kw×2
駆動方式 吊り掛け式
制御装置 直接式

1101号
1101号
1997年5月頃撮影 広島駅 写真提供:高田様

1102号
1102号
1997年5月頃撮影 広島駅付近 写真提供:高田様

1104号
1104号
 懐かしい昭和の写真 1977(S52)年頃撮影 広島港付近