BLUE WIND
洋上風力発電の作業船
IMO番号 9910600 総トン数 23,539 トン
船舶番号 144115 全 長 142.80 m
信号符字 7KJX 型 幅 50.00 m
型深さ 8.20 m
船 籍 日本 航海速力 kt
船籍港 東京 最高速力 kt
造船所 JMU呉 旅客定員
乗組員
進水年月 2021.11.24 馬 力 ps
竣工年月 2023.01.31 出 力 kw
船 主 清水建設
運 航 深田サルベージ建設 等
 洋上風力発電施設を建設するための作業船です。世界最大級の国内初自航式SEP船 (Self-Elevating Platform:自己昇降式作業台船) で、搭載する施設の部材や風車のタワー、ナセル(駆動部)、ブレード(羽)を持ち上げるクレーンの最大揚重能力は2500トン、最高揚重高は158メートルと世界最大級になります。住居室は最大130人分あります。
 水深10〜65mの海域での作業に対応でき、作業時には4本の脚(スパッド)を海底に着床させ、船体をジャッキアップさせることで海面から浮き上がらせ、波に左右されない作業条件を確保することができます。90mのスパッドが取り付けられるようです。2022年10月に完成し、しばらく海上公試を実施、2023年春には風車の施工を始める予定です。


【写真を時系列で掲載します】

★2022年3月17日
 まだ建造中なので、全貌は分かりませんが、すでに大型クレーンは設置されていました。
BLUE WIND 右舷前
 
BLUE WIND 右舷
 
超大型のコンテナ運搬船と同じくらいの幅50mとは凄いですね。
BLUE WIND 船首
 
 撮影した日はちょうど救命艇を設置していました。午前10時前にはまだ救命艇を釣り上げる準備中でしたが(写真:上)、午後4時頃にはすでに船上に設置されていました(写真:下)。
BLUE WIND 右舷
 
BLUE WIND 船首
 
2022年3月17日撮影 JMU呉
 
★2022年10月22日
 船体を海面から浮き上がらせるための4本の90mスパッドが取り付けられ、いよいよ全体像が分かるようになりました。12月23日の海上公試の写真も下に掲載してあります。
BLUE WIND 右舷
 
BLUE WIND 船首
 
BLUE WIND 右舷
 
航行中はこのようにスパッドの間に大型クレーンを倒した状態にします。
BLUE WIND 船首
 
BLUE WIND 右舷
 
 左舷後方のスパッドの拡大写真です。船体が浮き上がっていない状態だと、写真のように黒い部分も見えています。柱のギザギザに歯車をかませて上下させるようですね。12月13日に船体が浮き上がったときのスパッドの様子が写してあります。比べてみてください。
BLUE WIND 船首
  
2022年10月22日撮影 JMU呉
 
★2022年12月13日
 海上公試の様子を写すことができました。スパッドを海底まで下げて着床させ船体を浮かせて固定しています。なかなか見ることのできない貴重な写真ですよ。
 大型クレーンはほぼ垂直に立たせてあります。クレーンが大きいので船体が小さく見えますね。10月22日の写真を見てみると、スパッドの白い部分が3箇所見えていますが、今日の写真では2箇所しか見えていません。それだけ船体が上に上がっていることがうかがえます。
BLUE WIND 右舷
 
BLUE WIND 船首
 
BLUE WIND 右舷
 
BLUE WIND 船首
 
BLUE WIND 右舷
 
 アップで見ると船体が浮き上がっている様子がよく分かります。バウスラスターなども丸見えですね。
BLUE WIND 船首
 
BLUE WIND 右舷
 
BLUE WIND 船首
 
 10月22日の写真と比べると、スパッドの黒い部分が隠れて見えません。船体がかなり浮き上がっていることが分かります。
BLUE WIND 船首
 
2022年12月13日撮影 江田島小用沖
★2023年1月12日
 最後に竣工20日前の写真です。朝もやの中で写したので少々煙ってますが、クレーンを倒して航行する際の姿です。これから水力発電用の洋上風車を作るために大活躍してくれることでしょう。
 2023年1月31日に清水建設さんに引き渡されました。おめでとうございます。
BLUE WIND 船首
 
BLUE WIND 船首
 
BLUE WIND 船首
 
2023年1月12日撮影 JMU呉
 

 
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