おもしろ写真 17

美しいふたつの麦

 今回もorange8様の作品です。いつも素敵な写真をありがとうございます。
 「トーストのようにこんがりとした色ですが、岡山の麦は二条大麦といいまして、ホップと醸してビールになる麦です。畑の麦あれば道端の麦ありで、同じ時期に麦秋を迎える2種類をお送りします」という書き出しでメールを頂きました。私はorange8様の写真と同様、文章もとても好きです。なかなかの詩人ですよ。ということで、今回は氏の言葉をお借りし、そのまま載せさせていただきます。

 
トーストのようにこんがりとした二条大麦の穂
 
二条大麦の穂
 
 
 道端の麦は白く光に透けて、レンズでアップにしたら東郷青児の絵のように見える瞬間があることを発見しました。カラスムギです。岡山でのカラスムギですが、畑あり畜産ありで風に飛ばされた種子は海沿いに立派なコロニーをつくり麦秋の終わりとともに消えてゆきます。カラスムギのコロニーは白くダイナミックではありますが、一本一本の妙にはまったしだいです。
 
カラスムギ1
 
カラスムギ2

 
 カラスムギの種です。…下に敷いてある台紙は、麦製品つながりということでご愛嬌(^-^) 【鍋焼きにゅう麺がおいしいです】。
 バッタの足のようにくの字形の足がついており、種はその足と一体化しており、まさにバッタにも見え驚いた次第。釣りの毛鉤みたいです。個人的に思うのは、このくの字の足は白く透ける殻を破るためのばねみたいな役で、種の形は… 鳥に食べられたら、あれっ消化されますよね… そっから先が続きませんでした。
 
カラスムギの種
 
写真提供:orange8様 撮影:2009年5月29日〜6月2日