音楽療法で使う楽器・機材
 
(1) ピアノ:「電子ピアノ」を使っています。ピアノにキャスターをつけたところ 機材 電子ピアノ
電子ピアノのいい点は、
 a.音色が変えられること----曲によって音色を変えることで、色々な楽器の音に出会い、その中から広がるイメージによって、より一層曲への親しみがわき、アンサンブルの中で歌うような感動を受けることができるのです。
 b.移動が簡単なこと----ピアノは音楽療法以外でもよく使いますので、場所を移動することもあります。本物のピアノはまず動かせませんが、電子ピアノなら比較的容易に動かすことができます。当施設では私の作った移動用キャスターを付けたことで一人で楽々と動かせるようになりました。ただストッパーを付けていませんので弾いているうちにだんだん逃げていくこともありますが(笑)
 c「移調」機能が付いている----参加者の声の高さに合わせてキーを変える必要がよくあります。私たちのピアニストには必要ありませんが、楽譜の通りにしか弾けない場合にはとても重宝です。
 d.維持費がかからない----電子ピアノは調律の必要がありませんから、維持費はかかりません。
 以上のような利点はありますが、本来楽器にこだわる必要はありません。
 電子ピアノではピアニストが音色に対して繊細で、音楽的に細やかな気くばりをされる方には物足りなく思われるかもしれません。それは音楽をする人にとってはとても大切なことですし、素晴らしいことだと思います。けれど音楽療法という立場からすると、いつも環境が整っているとは限りませんし、極端にいえば楽器も何もないところでセッションをしなければならない場合もあります。セラピストにはどんな状況の中でも対応できる柔軟性が必要になってきます。自分自信の音楽に対するこだわりの範囲を少しずつ拡げていくことが大切だと考えるようになりました。音楽は楽器の善し悪しではなく、参加者に心地よさを提供できるものではないでしょうか。
機材 ワイヤレスマイク
(2) ワイヤレスマイク:老人対象の音楽療法では難聴の方もおられますから、できれば拡声器があれば便利です。有線マイクでは移動がしにくいのでワイヤレスマイクの方がより使いやすいでしょう。セラピストはヘッドセット型の物を、ピアニストはスタンド型の物を使っています。**写真、ワイヤレスマイク** セラピストは常に両手が使えるようにしておかないと何かと不便です。ただ、参加者の中に入るときにはハンドマイクを使用しています。難聴者の方をスピーカーの近くに座っていただくように配慮することが必要です。

(3) 各種打楽器:手の不自由な方もおられるので、全員で参加することを目的として写真のような色々な打楽器を使っています。打楽器を使うことで、一体感が生まれ、自己の存在感を意識することで喜びが沸き上がってきます。
 手法には、「全員が同じリズムを演奏する」「思いのままにリズムを表現する」「グループに分かれて指揮者に合わせ別々のリズムを演奏する」等を用いています。
     機材4 打楽器1 カスタネット 鈴 トライアングル機材 打楽器2 くだもの型のシェーカー機材 打楽器3 タンバリン 太鼓

機材 ハンドベル(4) ハンドベル:打楽器と同じように一体感、自己の存在感を味わうことはいうまでもありませんが、それに加え、一つ一つでは曲を演奏することのできない楽器を、一人が一つずつ持ち指揮者と共に心を一つにして、ただベルを振ることで曲を演奏する、スポーツに置き換えればチームワークの素晴らしさを感じることができるのです。また心の安らぐ清らかな音色にも魅力があふれています。
 手法には、「指揮者の指さした人がベルを振り、メロディーを演奏する」「グループに分かれ指揮者の合図でグループごとに一斉に振り和音(コード)を演奏する」「メロディーグループと和音(コード)グループに分かれ指揮者二人で合図をし演奏する」等を用いています。

(5) サイコロ:レクリエーション的なプログラムで使っています。

機材 大きいさいころ手の不自由な参加者でも持ちやすいようにと、スタッフ手作りの軽くて大きなサイコロです。使い方の一例は研究発表のページで紹介してありますのでそちらをご覧ください。


機材 ミュージックテーブル
(6) ミュージックテーブル
:YAMAHA製の叩くと音の出るテーブルで曲データ入ったディスクを使います。使い方の一例は研究発表のページで紹介してありますのでそちらをご覧ください。





(7) ホワイトボード:セラピストの用意した色々な資料(歌詞、言葉、写真等)を貼ったり、ゲームで使ったりと色々な場面で登場します。

(8) 歌集:施設オリジナルの歌集で色々なジャンルの歌が載っています。読みやすさに考慮し大きな文字で書いてあります。全員で歌うときに使います。

(9) CDプレーヤ:プログラムの半ばでいっぷくするときに、音楽や効果音(季節の風物詩、自然界の音、懐かしい音等)を聞き回想法に役立てています。
 

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