基本的なプログラム
 
 1セッション約1時間10分です。月によってテーマを決めることもありましたが、同じ事はなるべく続かないように工夫していました。また色々な道具や資料を使い、なるべく多方面からの刺激を与えられるようにしました。
(選曲や資料作りなど1セッションのための準備に毎回2〜3時間かかりました)

 プログラムは「静」「動」を上手く組み合わせながら次第に盛り上げ、クライマックスに達するという手法を用います。

 1.ROボード:アシスタントの施設スタッフによる見当識訓練(リアリティー・オリエンテーション)から開始します。ROボードの空欄を埋めていってもらい場所や時刻の認識をしてもらいます。痴呆のある方でも毎週取り組んでいると次第に見当識が良くなっていく場合もあります。     **写真{ROボード}** 

 2.「おはようのうた」:施設オリジナル(KiPiO作)の歌でプログラムが始まります。セラピストと参加者の掛け合いで歌っていきます。( )の部分が参加者です。
  歌詞「おはよう(おはよう)おはよう(おはよう)
     おはよう(おはよう)おはよう(おはよう)
     今日も楽しく過ごしましょう(今日も楽しく過ごしましょう)
 多くの施設でこのような挨拶の曲からプログラムを始めているようですね。「これから始まるんだよ」という意識を持たせるためにとても大切です。

 3.呼ばれてお返事:施設オリジナルのプログラムで、セラピストが参加者一人一人に名前を聞きながら歩き、ピアニストが即興で名前にメロディーを付けて呼び、返事をしてもらうというもの。時には出生地や生年月日なども聞き、全ての言葉を曲にして呼びかけます。毎回違う呼ばれ方に返事を変えてくる参加者もいて楽しい時間です。自分も参加しているという満足感を与えます。

 4.駆けつけ3杯ならぬ「駆けつけ3曲」のコーナー:参加者全員で歌集や歌詞カードを見ながら合唱します。選曲は童謡・唱歌・軍歌・懐メロ・民謡・歌謡曲などをおりまぜていきます。なるべく季節に合った曲にしたり、「動物」「山」などテーマを決めて歌い、歌い終わったところで3曲に共通したテーマを考えてもらいます。声を出すことで気持ちを和ませ、合唱による一体感を味わうことができます。心肺機能の向上にも役立ちますね。

 5.ここからは毎回違うメニューです。主にこの時間帯には
 「軽い体操」「時節の話」「言葉遊び」「色々な音を聞く」などを行います。頭と体を動かすことで脳に刺激を与え活発化することができます。

 6.ティータイム、CD鑑賞:歌ったり動いたりした後の小休憩。お茶を飲みながらCDを聞き頭を休める時間です。お茶はそこそこに流れてきた曲に合わせて歌い出す人もいます。

 7.ここから最高に盛り上がるコーナーです:セッションのクライマックスともいえる時間にします。「音楽を駆使したゲーム的プログラム」「楽器演奏」を中心に、参加者が一体となり取り組むことでの充実感・自己の存在感を味わいます。そしてまた参加したいという意欲を沸き起こさせる大事な時間です。

 8.「さようならのうた」:プログラムの最後に、やはり施設オリジナル(KiPiO作)の「さようならのうた」を歌います。「さようなら」は掛け合いで歌いながら大きく手を振りお別れの挨拶をします。
  歌詞「楽しい時間が過ぎました。もっと一緒にいたいけど、
     さよなら、またね、また会いましょう。
     さようなら(さようなら)さようなら(さようなら)
     さようなら(さようなら)
     さようなら(さようなら)さようなら(さようなら)
     さようなら(さようなら)
まだまだ名残惜しそうにしている人、お礼の言葉をかけてくださる人、笑顔で解散する人などと挨拶を交わしながらお別れをします。

 

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