3500形
3501号
休車

1980年に軽快電車の実証試験車として導入
初代 ぐりーんらいなー

 1980(昭和55)年8月6日から軽快電車としての公式試運転を実施してデータ収集が行われ、同年12月21日より宮島直通線で営業運転を開始しました。広電では初の1列固定クロスシートと2列固定クロスシート(両開扉周辺はロングシート)、大きな2段窓はJRの車両を思わせる仕様で私はとても好きです。車体間は一般的な蛇腹幌は採用されておらず、金属製の外幌が取り付けられ、内部も化粧板で硬質壁体とされたため、それも新幹線のようで好きなところです。
 走り出して29年も経っていますが、何と今まで写真を写していなかったのです。最近は宮島線の一部を走っているはずなのですが、先日定期券を買いに広電本社に行った際に車庫をのぞくと、そこに荒手車庫にいるはずの3501号がいるではありませんか。外装がとても綺麗でしたから、ドックにでも入ったのか、何かのイベントのためにやって来たのか、さだかではありませんが、とにかく久しぶりに見た姿には感動さえ覚えました。
 ご覧のようにフェンスごしで、日よけも下されていましたので、いまひとつですが、その矍鑠とした雰囲気は十分に伝わると思います。
 
3501号
製造所 三菱重工業・アルナ工機
竣工 1980年8月
構造 全金属製連接車
最高速度 営業:80km/h
定員 156人(座席:52席)
全長 26.30m
全幅 2.47m
全高 3.82m
標準(ワンステップ)
車両編成 3車体4台車連接固定編成
編成出力 120kw×2
駆動方式 直角カルダン式

3501号
3501号 全景
3501号 全景
3501号 B車
3501号 C車
3501号 A車
2009年4月17日撮影 広電千田車庫(車庫外から撮影)

車内の様子
3501号 車内
3501号 車内
2012年11月23日
(広島電鉄100周年記念イベントにて)
 

昭和29年製の3003号とのツーショット、両方とも趣がありますね

3501号と3003号
 
2009年4月17日撮影 広電千田車庫(車庫外から撮影)